息子が繋いでくれたエッセンシャルオイルとの出会い

2022年11月撮影

息子のこと

私には、先天性心疾患のため、2歳8か月で亡くなった息子がいます。
息子はその人生のほとんどを病院で過ごしてきました。
余命宣告を受けてから、在宅医療を選択し、自宅で家族一緒に過ごすことができました。
退院時、息子は人工呼吸器(ハイフロー)をつけ、体内に点滴用カテーテルを留置していたので、
生活をする上で気を付けなければならないことも多かったのですが、
実は、毎日とても幸せな時間を過ごさせてもらいました。

自宅で一緒に過ごせて息子の笑顔が見られること、家族みんなで一緒に外出ができて楽しい経験ができること、
大好きと伝えて毎日抱きしめられること、
この時、自分自身がこの世に生を受けた意味を感じられました。
幸せは全部自分の内側にあるんだよ、とずっと息子が伝えて続けてくれていたかのようでした。

退院後の様子

退院後の息子の体調はどんどん良くなり、1~2か月ほどで呼吸器(ハイフロー)がはずせ、
酸素カニューレだけで過ごせるようになりました。

そして、1か月自宅で過ごせるかわからない、と医師からは言われていたのですが、
結果的に、6か月半もの長い期間ずっと、元気に笑顔いっぱいに過ごしてくれました。
きっと退院後の楽しい生活が、みんなからの愛情が、家族で過ごす日々が、
息子の生きるエネルギーに変わっていたからだと思います。

在宅医療の悩み

そんな息子は、体内に点滴用カテーテルを留置していたため、留めるためのテープで皮膚にトラブルを常に抱えていました。
テープで覆われている所の皮膚が荒れてとても痒くなってしまうので、その度にステロイドを塗りますが、一時的に良くなってもまた再発して・・の繰り返しでした。
心臓病で薬を10種類以上は多用していたので、少しでも薬を減らしてあげられたらな・・とずっと思っていましたが、
それに代わるものが見つけられずにいました。
呼吸が苦しそうなときや、体中が痒くて抱っこしても何をしても眠ることさえできない時は、お尻から座薬をいれて眠らせることもあり・・
息子が眠るために必要な薬ではありましたが、それに対して私自身はごめんね・・と罪悪感を持っていました。
でも、その薬に代わるものが当時の私にはわからなかったのです。

エッセンシャルオイルを試す

ある日のこと、息子がまだ元気だった時ではあるのですが、(結果的に亡くなる2週間前でした)
ドテラのエッセンシャルオイルが初めて家に届きました。
何年も前からドテラのことは知っていたのですが、詳しいことまで知らなかったので
購入には至ることはありませんでした。
でも、その時はなぜか使ってみようと思え、はじめてエッセンシャルオイルを買いました。

自然な手当てができる喜び

エッセンシャルオイルが家に届いてからは、
専用の辞典で調べながら、
ステロイドの代わりに、キャリアオイルで希釈したオイルを塗ってみました。
すると、赤く痛々しかった皮膚が綺麗になってきて、痒みも収まっているようでした。
お風呂やボディクリームにもエッセンシャルオイルを活用していたら、
乾燥肌だった肌もいつのまにかしっとりとしていました。

また、息子は、体中が痒くてなかなか寝付けなかったり、病気の影響で深夜に起きてしまうことが多かったのですが、
夜間、寝室に香りをディフューズすると、
寝つきが良くなっただけではなく、朝までぐっすり寝られるようになりました。
病気の影響で呼吸が早い時などは、胸元や足裏に対応するエッセンシャルオイルを塗ってあげたり。
薬ではなく、自然なものでこどもに手当てができることが母親としてとても嬉しかったのを覚えています。

エッセンシャルオイルの可能性と感謝の気持ち

そして、息子が退院後約半年ぶりに、
エッセンシャルオイルを使ったことで私もはじめて朝まで良質な睡眠をとることができ、
嬉しさと同時に、このオイルの可能性を肌で感じました。
自然の植物のエネルギー、このエッセンシャルオイルによって、たくさんの人が救われる!と思いました。

何より、家でディフューザーでアロマの香りを嗅いでいるだけで、その良い香りにより、
家族みんなが癒され、より明るく元気に、穏やかな家庭になったことを実感しました。

2年8か月一生懸命に生きてくれた息子は、
純粋で優しく愛そのものでした。

そんな息子が私に出合わせてくれた世界で最も純粋なエッセンシャルオイル。
彼が伝えてくれたこと、与えてくれたこと、気づかせてくれたことを
今度は私がこのオイルを通して多くの人に伝えていきたいなと思っています。

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